©2010 熊本県くまモン

本学の学生たちが語る「くまモン愛」。4回目は、現代文化学部4年生の合澤真優さんによる記事です。

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今から私のくまモン愛について語る。私は、くまモンの人気と、他のゆるキャラと圧倒的な違い、臨機応変力、プロデュース力を特に尊敬している。

私がくまモンと初めて会ったのはたしか2012年、私が小学5年生のときだったと思う。小学校の全校集会で、みなが校長先生の話を静かに聞いていたときに、突然くまモンがサプライズ登場してきた。その頃はちょうどくまモンが大いに注目されていたから、みなはとりわけ大喜びで、くまモンが登場した途端、体育館が一気に明るくなった。しかも、走り回るくまモンが途中でステージから落ちてしまい、小学生たちにものすごいインパクトを残した。

今では熊本のどこにでもくまモンがいて、くまモンがいない場所なんてないのではと思うくらいである。くまモンはテレビやイベントなどでちょくちょく見かけるので、くまモンが熊本のキャラクターであるというのは全国的に知られている。

それにしても、まさかくまモンについて大学で学ぶとは思わなかった。ここで凄いと思うことは、くまモンだけでひとつの授業が成り立っていることだ。ほとんどの授業では、歴史上の偉人でさえ「立派な何人かのうちの一人」としてしか紹介されないのに、くまモンの授業では、くまモンというテーマだけで全15回の授業が行われる。今までは、表向きの華やかなくまモンしか見てこなかったが、授業でくまモンの歴史を学んでみて、くまモンが何事にも全力投球な努力家だったこと、苦労を重ねてきたことがわかった。

じつは今、私はくまモンスクエアでアルバイトをしている。くまモンスクエアには常連さんがおり、くまモングッズがよく売れている。常連さんはくまモンのステージにも毎回いらっしゃって、写真をたくさん撮影なさっている。こんなにも愛してもらえるくまモンが本当に凄いと思った。

アルバイトとして入ったばかりのある日、ステージの音響を自分一人で操作するということがあった。そして見事に(?)、いちばん盛り上がってるダンスの最中に音楽を切ってしまうという大ミスをしてしまった。私は驚いて固まってしまったのだが、くまモンはこのハプニングをすぐに笑いに変える行動をとっていた。その時はちょうどハロウィンの時期で、くまモンは魔法使いの衣装を着ていたのだが、音楽が消えたことを「魔法で消した」と言ったのだ。お客様も大笑い。くまモンの臨機応変力に救われた出来事となった。

それにくまモンはステージ中、お客様にどこから来たのか聞いて、その地の特徴のあるものを体で再現する。ここで凄いのは、短い手足で大きな動きができることと、他の地域の情報にも詳しいことだ。くまモン賢い。

くまモンのこれまでの努力や、臨機応変の力、それに賢さ。どれも本当に尊敬する。これからも熊本の顔・くまモンを応援したい。

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尚絅大学現代文化学部4年 合澤真優